「かいこの村」 

カテゴリ:お蚕さま(養蚕関係)


蚕糸日記さんで以前紹介されていた、

1953年発行された「かいこの村」という冊子が欲しくて、

ネットで探したところ、

ちょうど運良くヤフオクに出品されていてGetできました~



かいこの村


この「かいこの村」の取材場所が伊那谷の会地村といって

現在では阿智村駒場付近になります。

かつて養蚕が大変盛んであった伊那谷の景色や

人々の暮らしぶりを垣間見ることができる貴重な資料とあって、

どうしても手に入れたくなったのです。


「お蚕さま」を生活の中心に据えた生活、

山あいに「お蚕さま」を飼うためだけに作られた「出づくり」と呼ばれる家、

養蚕に携わる人々、


もちろんモノクロ写真ですが、

眺めているだけでなんとなく懐かしいような、

胸が切なくなるような

そんな気持ちがしてくるのです。


この「かいこの村」が出版された1956年という時代は

すでに養蚕業の将来性にかげりが見えてきた時代でもあったそうで

将来に対する不安をうすうすと抱きながらも

日々の作業に追われていたのではないかと思います。


将来に対する不安・・・それって今の時代も色濃く漂っておりますが、

ちょっと質が異なるような気がします。

「かいこの村」の当時は養蚕業に対する不安だけであって

日本の未来はきっと明るい展望だったのでしょう~。

今の時代、多くの人が日本の将来を憂いております...


「かいこの村」最後の写真は、

恐らく90歳は過ぎていると思われる御婆様のお写真で、

高機の前に凛とした姿勢で座して

まっすぐこちらを見据えられていらっしゃるのです。

自分で育てた蚕より糸を取り、

その糸を染めて織っていらっしゃるのでしょう、きっと。

迷いも、不安も、何も無い無心の表情です。

やれることはやれなくなるまでやるだけ、と思われているかどうかは解りませんが

写真の御婆様と向かい合っているとそのような声が聞こえてくるような気がします。


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繭かき-大鹿村 養蚕農家訪問記 

カテゴリ:お蚕さま(養蚕関係)

大鹿村最後の養蚕農家 紙谷さんから
「今日秋蚕の繭かきをやるよ~」とお電話をいただき、
カメラ片手に喜び勇んで出かけてきました。

春蚕、夏蚕共に、繭かきの作業だけはまだ見せてもらっていなかったので、
どのような感じで繭をまぶしから取り出すのか興味津々でした。



繭かき1

紙製のまぶし1列ごとに紙谷さんお手製の繭を押し出す道具で
上から繭を下へ押し出してゆきます。


繭かき2

横から見た繭かきの作業です。


繭かき3

押し出した繭はまぶしを折りたたんでから
手で掻きだしてかごの中へ落としてゆきます。


紙谷さんちではすべて手作業で繭かき作業を行っているとのこと。

明日、取り出した繭の毛羽を毛羽とり機にかけて毛羽を取り除き、
29日に農協へ出荷されるそうです。




(ちょっとショックな話・・・)
今回の秋蚕は今まで経験したことが無いほど
繭の数が少なかったとのこと.....

もしかしたら春蚕の収穫量の1/3くらいしか無いかもしれない、と
紙谷さんは浮かない顔をなさっていらっしゃいました。

1/3の収穫量だと種代(お蚕さんの卵の代金)もでない、
労力がまるで無駄だよ~、なんて、おっしゃっておられて
かなり気落ちされていらっしゃいました。

蚕の品種のせいなのか、
飼い方によるものなのか、
理由はさっぱり解らないとのこと。

繭の出荷先の農協から今朝電話が入り
下の街で養蚕をやっている皆さんも
今回の秋蚕は成績が悪かったと言ってたとのこと。

紙谷さんところだけに限ったことではないのでしたら
きっと天候・気候のせいですよ~などど
慰めにも何もならないような言葉を探して励ますのが精一杯でした。

ポツリと、もうこれで最後かなぁ....とおっしゃられて
何も力になれない自分がほんと悔しいと思いました。



さくらちゃん

帰り際、蚕室の板戸上からさくらちゃんが
「ニャー~」っと名残惜しげに声をかけてくれたと思ったのは
私の気のせいでしょうか。


大鹿村の養蚕の灯が消えようとしています・・・・・




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繭かき 

カテゴリ:お蚕さま(養蚕関係)

我が家のお蚕さまも繭になってから10日ほど経ちましたので、
繭かきを行いました。

トイレットペーパーの芯に作られた繭を一つ一つ手で取り出します。


毛羽とり

取り出した繭から毛羽を手で取り除きます。


繭

毛羽を取り除いてきれいになった繭です。

今回は67頭のお蚕さまを育てまして、
途中でお亡くなりになったのが4頭、
上繭が60個で下繭が3個と前回よりかなり成績が良かったです。

早速冷凍庫へ保管しました。



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養蚕農家・紙屋さん訪問-毛羽取り 

カテゴリ:お蚕さま(養蚕関係)

今日あたり村の養蚕農家の紙屋さんちでは
夏繭の繭かきを行う予定と伺っていたので、
今日訪ねてみました。

蚕室を覗いてみると、まぶしがすべて片付けられていて、
生育が今回は早く今日JAに出荷してしまったとのことでした。


毛羽取り

毛羽を取る機械を見てみたいと前私が言ったことを覚えていて下さって、
毛羽取り機は片付けずに出していて下さってました。

この毛羽取り機は手動式だったのを紙屋さん自身が
電動で動くように改良したそうです。


毛羽とり2

出荷できない玉繭を使って実演もしていただきました。




桑の枝の支柱

帰り際にシシトウを持って行きな、といって畑のシシトウをもいで頂戴してしまいました。

感心したのが、このシシトウを支える3本の支柱です。

何の枝か解りますか?

養蚕農家さんならではの素材!桑の枝なんです。

さすが養蚕農家さんだなぁ~と妙なところに感動して帰ってきました。




秋蚕は8月30日くらいに3令でやってくるそうです。
今度こそ繭かき、毛羽とり、出荷作業などを見学したいものです。




夏蚕飼育日記-19日目 

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我が家のお蚕さまたちがいよいよ繭つくりを開始しました~。

 朝一で様子を見るのが日課なのですが、
1頭すでに桑の葉っぱの間で繭つくりを初めてしまっており
それはもうそのままにしておくしかない状態です。

そのほかにもチラホラと熟蚕になったお蚕さまがいて
あわてて用意していたトイレットペーパーの芯へ移動させました。


おすがき1

約半数の30頭ほど順調に繭作りを初めております。


おすがき2

こちらは一番繭作りが進んでいるお蚕さまです。
もうほぼ繭の形が出来上がってきています。

春蚕の繭より夏蚕の繭のほうが小さいと紙屋さんがおっしゃってたのですが、
この最初のお蚕さまの繭は確かに小さめですね。

  

やはり宿泊業とお蚕さまの飼育を両立させるのは
正直なかなかしんどいものがありまして、
残り半数ほどとなり先も見えてきたので
なんだか心底ホッとしました~。


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