毎朝、カーテンを開けると、驚かされます。
きのうだって秋は深まっていたのに、また秋が深まっていたからです。
落葉が終わりではないでしょ。
それは始まりかもしれないし。
新緑が始まりでもないでしょ。
それは終わりかもしれないし。
と風景がいっているようでした。
人が成長したり、老いていくみたいに、景色にも命があるようなのだ。
そんな風景に、取り残されたように橋があります。
花も咲かなければ実もならず、一年中、コンクリート顔で、なにをしている。
なになに。
それが俺だって、いいたかったのか・・・
あいにく、それは褒めことば。
景色はかわっても、あるがままでいる、おまえ。
そのおまえの上を、どれだけの雲が流れたことか。
新緑が始まりでもないでしょ。
それは終わりかもしれないし。
落葉が終わりでもないでしょ。
それは始まりなのかもしれないし。
