2013年7月鹿塩川 釣行記その1(テンカラ) 

カテゴリ:釣行記


家を出たのは午前11時。

「渓流釣りの夏は、足でかせげっていうけど、

それはエサ釣りのことです。テ

ンカラ釣りは真っ昼間に

大物が釣れます」とUさん。

きょう目指すのは鹿塩川。

まだ竿をいれていない区間をさぐる予定です。

河原嶋からくだって、

鹿塩川にそった林道に車を走らせていると、

川へ降りて行ゆくその道を、はじめて見つけたのでした。

「ちょっと、とまって。川へくだる道があるわよ」

「げげ! ほんとだ。なんで今まで気がつかなかったのだろう」

Uさんは車をバックさせると、その細い道に頭からつっこんで行ったのでした。

「だ、だいじょうぶ・・・車のおなか、こすってるけど」

「なにを言っているのですか。この世でいちばん大事なことは、魚を釣ることです」

Uさんは草原の空地に車をとめました。


「このあたりはポイントが解りやすいです。

きょうは、テンカラでお魚さんを釣っちゃいましょう」

Uさんは、どうしても私に毛バリで魚を釣らせたいのです。

「エサ釣りから毛バリに転向して、1、2シーズン、ボウズって人も珍しくはないですよ。とにかく、早く

毛バリで1匹を釣ることです。でないと、腕に憶えのあるエサ釣りに戻ってしまいますから」

「ははははあああ。エサ釣りも、腕に憶えがないんですけど」

「でも、何匹か釣りましたよね」

「はあ・・・」

「それが極めて危険なのです」




自分なりに魚がいそうなポイントを探し

イチ、ニィ、サン

イチ、ニィ、サンと

リズムを刻みながら

毛バリを送り込んでいきました。







7月の鹿塩川




「その振りこみで、そのリズムならば、魚さえ出れば、あんた、釣ちゃいますよ」

とUさんは言ってくれたけれど

疑心暗鬼に。

本当に毛バリで魚が釣れるのかしら…

と思い始めたころ、

先行していたUさんが

手招きしていました。


Uさんがいるあたりからは

瀬つづきだった川が

にわかに水深をましていました。

流れ込みから落ち込みまで、水が勢いよく流れてくだってゆく水底に、大きな石が沈んでいるのが、ぼんや

りと見えます。

「良型のイワナです。毛バリは見切られて、かえってしまいました。警戒をしている感じではなかったの

で、大きな毛バリに変えれば、たぶん釣れます。自分はだめです。その毛バリを持ち合わていませんか

ら」

Uさんは私の毛バリコレクション?を開けると、

黄色のマラブーを巻いたフライと、

ピーコックハールで着飾ったアレキサンドラというウェットフライをじっと見ていました。

どちらも大きい。

大きすぎて、私は使かう気がしなかったフライです。

・・・ちょっと、フライをやっていたこともありまして、

そのとき、買ったものです。

Uさんは、

「これ」

とアレキサンドラを手にしました。


夏は黒い毛バリの方が、魚の出が明らかにいいですから、とUさん。

「見切られた毛バリよりも、小さな毛バリに変えるのがフツーですけど、

フツーじゃだめなんです。なにしろ奴はすれきっていますから。フツーの逆をいって、倍返しです」


Uさんはあれよあれよという間に

私のテンカラ仕掛けに

アレキサンドラをくくりつけました。



「やって」

とUさん。

「流芯の向こう側です」

おそるおそる、

Uさんの毛バリを見切ったイワナ?が潜むポイントへ

大丈夫かなぁ…私のヘボな腕で…と案じつつ

アレキサンドラを送り込みました。


黒い大きな毛バリは、流れの向こう側に落ちました。

それから、流れの端に引っ張られて、

急流に乗って流されてゆきます。

「さすがアレキサンドラ! 流されてゆく姿勢が美しいです。川を悠然とわたってゆく貴婦人みたいだ」

「はあ・・・」

「そのまま流しきって!」

Uさんの檄が飛びます。

「きた!」

とUさん。

へっ??

どこどこ?

うわぁ~

ほんとだぁ~!!!

私の送り込んだアレキサンドラに

魚が食らいつきました!!!


生まれて初めて、

テンカラで魚をかけた瞬間ですが、

魚は流れに乗ってくだってゆきます。

Uさんはその魚よりも早く川をくだって、

タモを手にすると、魚を取り込んでくれたのでした~



24cmアマゴ
※クリックで写真拡大



タモに収まっていたのは、

24cmの幅広アマゴちゃんでした~♪





一生に一度きりの経験

生まれて初めての

テンカラでの釣果。



「アマゴだったんだ」

とUさん。

「それにしても、完璧な合わせでしたね」

へ??

なんのこと???

「アマゴは流れの真下から毛バリを襲って、

毛バリをくわえて、

川底に戻ろうとして、反転した瞬間に合わせがはいりましたから。すごいです」

じぇじぇじぇじぇじぇ!

「偶然です」

「よ! 生まれながらのテンカラ師」

「偶然だって」

「だったら、なおさら凄い! あのとき、神の領域にあんたは入っちゃってたんです」

「ま、まさかあ」

「ナンマイダブナンマイダブ・・・」

「や、やめてよ。手をあわすの」

Uさんは握手を求めてきました。

素直に嬉しかったです。

釣りって、いいなあ~


写真をとったあと、

アマゴを川にもどしました。



その夜。

この特別な日を

Uさんとエビス黒で乾杯しました~




エビス黒



テーマ : 田舎暮らし日記 ジャンル : ライフ

コメント

Re:2013年7月鹿塩川 釣行記その1(テンカラ)

おめでとう。

Re: Re:2013年7月鹿塩川 釣行記その1(テンカラ)

Kaikimasuさん>ありがとうございます!!!!

相方さんの指導のたまものです~v-290

その相方さんはリベンジに行くため、
アレキサンドラを巻いておりますよ~(^_-)

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