御柱の斧入れ式 

カテゴリ:相方Uさんの記事

大鹿村に住み始めて4年目。
都会に暮らしていた頃、テレビ画面のなかの世界だった御柱の祭事に、まさか自分が関わろうとは、誰が想像したことでしょうか。
伐採されるまえの樅の樹。
見上げると梢がはるかに高くて、うっそうと生い茂っている葉を透かして降りてくる光の眩しいこと。
御柱になる樅の樹は道路側に倒れてもらいたいので、倒れる方向にある木は斧入れに先だって取り除かれます。
すべての準備が整うと、御柱のまえに祭壇が設けられました。
そして、御柱を伐採する道具と人とが、作業の安全を祈願してお祓いをうけます。
お神酒で献杯をしたあと、斧入れがはじまりました。
斧入れをする棟梁は小枝を胸に飾りました。
斧入れをする人は、昔からそうしてきたのだそうです。
樅の樹に斧が入りました。
そして、チェーンソウに持ち替えると、太い幹はまたたくまに切られていきます。
樅の樹が音をたてて倒れていくとき、誰もが声を失って、樅の樹の断末魔を見届けます。
樅の樹が地面につっぷつした瞬間、、幹はもんどりを打って波だち、やがて、深い静かな時が私たちを包みました。
それはほんの短い時間だったのかもしれません。
横たわった樅の樹に男たちは歩み寄ると、慣れた手つきで枝を切り落とし、皮を剥いでいきます。
露わになった木の芯からは瑞々しい水が染み出てきました。
この樹は確か生きていて、森のなかに根をはっていたのです。
棟梁は胸に飾っていた小枝を切り株に継ぎました。
倒された樅の樹は死んだのではありませんでした。
その命は切り株に継がれた小枝が受け継ぎます。
このおもいが御柱の祭礼の底流にあるんですね。

ところで、来春の4月、この御柱を葦原神社まで人力で運びます。
それを「里びき」というのだそうです。
めでたい事なので、大鹿村に住んでいなくても、誰でも引けるそうです。
日取りはまだ決まっていませんが、御柱を引いてみたい方がおられましたら、河原嶋に連絡をください。
ご案内させて頂きます。






                                

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