タッセルローファを履いた紳士 

カテゴリ:相方Uさんの記事

保健所の検査がありますので、きょうは一日、厨房の大掃除。
明日は仕上げをして、買い出し。
買い出しは山奥に暮らしているとレジャーの要素も求めていまして、町におりたついでに美味しいものをたべるのが楽しみになっています。
ことにファミレスは重要なアイテム。よくいくのがココス。
チェーン店ですから安心できる味と価格がなんといっても魅力的で、いくたびにメニューに変化があるのも刺激になります。
このあいだ、お向かいのテーブルに座った男が、どうも眼にはいりまして、それとなく見させて頂いていたのですが、昼のランチに注文したのはパパイアのクレープひとつ。
運ばれてくると、ナイフとフォークを手にし、暗い顔で食べはじめます。美味しそうな顔ではありません。甘いものを、苦く食べる。
食べおわると、お皿を両手にもち、お皿についているクリームを熱心になめはじめました。
ながいあいだお皿をなめていました。
やがて、お皿をテーブルにおき、立ちあがりました。
何日も洗った形跡もみえないけれど、仕立てのよさそうなスーツを着、フリルも落ちてしまって汚れているけれどリーガルのタッセルローファーを履いていて、男の今日までが見えるようでした。
ココスにこなければ、この男にも会えなかったわけで、言葉もありませんが、どうぞ、どこかでまた、美味しいものが食べられますようにと、心のなかでお祈りをしていました。

2カプー

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